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思考法

主張に関する3層構造【あの人は何が言いたいのか】

会議で議論をするということは、組織の成長やいいチームづくりには不可欠です。

しかしながら、あの人とは話が合わない。

ちゃんと話しているつもりなのに、話が噛み合わないといった問題がよく起こります。

なぜ、同じ言語を使っているのにこれほど話が合わないのだろうと不思議に思います。

そのような方は、それぞれの主張がどのような立ち位置から述べられているのかに着目してみると、いいでしょう。

場合によっては、相手が話をすすめる気がないことに気がつくかもしれませんよ。

意見には種類がある

意見には種類があります。

それぞれが正しい主張をしているのですが、その正しい主張にも種類があるのです。

ここを分類して、考えられると話し合いを非常にスムーズにすすめることができます。

ここでは意見を「願望を言う人」「正論を言う人」「利益を言う人」の3つに分類して考えていきたいと思います。

それぞれの特徴と対処法についても考えていきましょう。

願望を言う人

願望を言う人は、物事の正邪が問題ではなく、自分にとってどのような現実が正しいのかということを軸に話をする人です。

実際に正しいかどうかではなく、自分にとって、こうあってほしいということを主張しています。

例えを言うと、「ディズニーランドは魔法の国だ。」みたいな話です。

これは、その主張が正しいかどうかは全く問題ではありません。

東京ディズニーランドは、日本国です。

さらにいうと、千葉県浦安市です。

実際に正しいかどうかではなく、それを信じる人にとって、幸あるべきというような願望を述べています。

信じる人の数が多いと一見正しいことのように感じられます。

「仕事は一生懸命とりくむべき」

ですが、実際には個人の考えであり、主張です。

そのような主張に対して、真っ向から批判しても何も変わりません。

ディズニーランドが好きな人に、「ミッキーマウスのなかにはおじさんが入ってるんでしょ?」と聞いたらブチ切れられます。

なぜなら、その人達も実際には気ぐるみの中に人が入っていることは、わかっているのです。

わかっているのに、批判されても反発するしかありません。

このように、願望を述べている人とは極力議論は避けるべきです。

話が平行線になってしまい、全く前に進んでいきません。

できることならば、次の主張の段階に消化させるような努力をしてみるべきです。

「たしかに、ディズニーランドは夢の国だと思うけど、日本の法律からみたらどうかな?」

「ミッキーマウスはミッキーマウスだよね。でも、あのミッキーマウスがディズニーランドから出た時に、どっちのトイレに入ると思う?」

正論を言う人

正論を言う人は、ある一定上の決まりの上で物事を主張します。

ひとつの決まりに固執してしまう人でもあります。

2つ以上の決まりやルール、価値観の上で話ができれば「利益を言う人」になるのですが、正論を言う人は一つの軸でしか主張ができないのが難点です。

このような人の場合、ルール自体が間違っているという可能性に気がついていない事が多いです。

真面目で融通が利かない人にも多い傾向があります。

例えば、「遅刻してはいけない」というような主張ですね。

間違ってはいません。

会社の就業規則にも記載されています。

しかし、台風の日にも時間どおりに会社に来なくてはならないのでしょうか?

会社のルールからしたら時間は守るべきです。

しかし、個人の身の安全を考えたときに必ずしもそうとは言えません。

場合によっては、ルールを柔軟に変えていく必要性があるでしょう。

歴史上の人物では関ヶ原の戦いの石田三成が「正論を言う人」に該当します。

石田三成は、戦国の武将たちに、豊臣家にお世話になったのだから豊臣家のために戦うのが当然だ!と主張し続けました。

当時の時代の価値観でもそれは正しいことでした。

しかし、その正論に頼ってしまった結果、石田三成は戦いに敗れ、打首になってしまいます。

勝者である徳川家康はどのように物事を主張してきたのでしょうか?

利益を言う人

最後の種類は「利益を言う人」です。

先程の歴史の話では、徳川家康がそれに該当します。

当時の乱世の時代を生き延びることができた戦国武将たちも、利益を言う人であったことは間違いがないでしょう。

それでは、利益を言う人とはどのような人のことを言うのでしょうか?

先程の正論を言う人が1つの軸の正邪をもとに考えたのに対して、複数の軸をもとに考え、そのうえで自分にもっとも利益が大きくなるような主張のできる人のことです。

自分の利益のことしか考えないなんて、ひどい人だという方もいる方もいるかも知れませんが、長い目で見ると最も良い決断ができる人でもあります。

一つの軸の上では正しくても、別の軸の上では間違っているということがたくさんあります。

さきほどの「台風の日に時間通りに出社するべきか」という問題があったとしましょう。

正論でしか考えることのできない人は、会社のルールが定刻出社だから、そうするべき!となってしまうと何も変わりませんし、議論にもなりません。

会社のルールでは正しいと認めた上で、定刻から外れることでどのようなメリット・デメリットが生じるのか、関係各社にはどのような影響を与えるのか。

時間をずらすためにはどのような動きが必要になるのか。

様々な要素や正しさの軸を考慮した上で、李益を最大化させることができる選択肢を考えなくてはなりません。

ひとつの正しさの軸の上で考えるよりも、非常に高度な思考と決断が必要とされます。

一見自分のことしか考えない用ではありますが、最も頭を働かせている人がこれに該当します。

戦国時代の武将たちは、自分が受けた恩や、世話になっている武将の将来性、他の武将との関係性など様々なことを考えた上で自分にとって最も利のある決断をとっていきます。

それができない武将は消えていきました。

一つの正しさ、たとえば義理や人情を重視する武将もいましたが、消えていきました。

人気は出ますが、生き残ることはできないのですね。

相手の主張から外れると話が噛み合わない

3つの主張について解説してきました。

話ができない人や噛み合わない人は、たいてい「願望」か「正論」を言っています。

その人達に、別の願望や正論を持ってきたとしても、話になりません。

まずは、その人達の主張を飲み込むことが必要となります。

そのうえで、別の軸を加味した上での結論を出していくことになります。

議論で必要なのは、「利益」について話ができる人になることです。

それでなくては、議論がそもそも始まらないからです。

逆に言うと、話を勧めたくなければ「利益」について話をするのをやめ、「願望」や「正論」を述べておけば議論を避けることも可能です。

話を前に勧めたくない人は、無意識的にそのような方法を使うケースがあります。

なんか話が合わないなー。と思っているとどんどん話をそらされたりしているのかもしれません。

相手に議論をするつもりがないのであれば、頑張るだけ無駄です。

相手に話をしたほうがいいと思わせられるような「利益」をぶら下げる必要があるでしょう。

まとめ

話が噛み合わない人は、何を主張しているかを考えてみましょう。

「願望」や「正論」を主張している人と話をするためには、一旦それらの主張を飲み込む必要性があります。

相手の主張を飲み込んだ上で、そこから一歩先へ議論を進めていみてはいかがでしょうか?

「利益」の話ができるようになることで、物事の推進力が高まるはずですよ。