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資格で年収アップは茨の道

資格取得で、年収アップを目指す人が増えてきています。

しかし、資格自体は自分の実力や能力を保証してくれるものではありません。

安易に資格取得に動いてしまうのは、時間やお金を無駄にしてしまう可能性が高いです。

年収アップのためや、資格取得自体を目標にするのはやめましょう。

資格ブームの背景

近年、資格取得がブームになっています。

資格は就職に有利というフレーズが、至るところで叫ばれています。

この背景には、実際に資格を取得した人が職を失わずに働き続けられて来たという事実と、資格を売り物にしている起業の広告宣伝によるものでしょう。

特に就職氷河期の時代では、資格を持っていると職にあぶれるリスクを抑えることができていました。

近年でも、様々団体が独自の資格を作り出し、資格を取ることを推進しています。

また、就職活動のときには履歴書の資格やスキルの欄を埋めることができるので、それだけで自分が有用な人間であるかのように感じるケースがあります。

近年の資格ブームの影響で、中身のない名前だけの資格が世の中に増えてきているような印象を受けます。

理学療法士のなかでも、認定理学療法士や専門理学療法士などの協会が認定している資格の取得を目指す人が増えています。

国家資格以上の資格は存在するのか

ここで一つ考えてほしいのは、認定理学療法士にせよ専門理学療法士であれば信頼性が高いという面はありますが、他の一般人でも取得が可能な資格をとることでどのようなメリットが有るのでしょうか?

そもそも国家資格である理学療法士というものでは、不足があるのでしょうか?

ここに資格の取得が抱える問題があると思います。

今現在も、真面目に資格取得に勤しんでいる人が多いと思いますが、その資格を取ることで、何を得られるのかを考えてみましょう。

なぜ国家資格を持っているのに、他の資格取得を目指さなくてはならないのでしょうか?

それは、求人の最低条件が、国家資格である理学療法士を持っていることが挙げられます。

なので、国家資格を持っていても、その職場に集まる人はすべて国家資格を持っていることになるので、差別化が生まれません。

頑張って資格を取得したのにも関わらず、それを持っていることが強みとして機能しないような環境で働かざるを得ないことが一番の問題なのではないでしょうか。

コモディティ化する資格

国家資格である理学療法士を持っていても、今では差別化には繋がりません。

一昔前であれば、理学療法士は絶対数が少なく、その資格を持っているだけで日々の稼ぎに悩むようなことにはなりませんでした。

しかし、そのような聖域が明らかになるに連れ、同じ境遇を目指す人がたくさん増えていきます。

そして、現在のように理学療法士という資格自体では、希少性を生み出すことが難しくなりました。

このことをコモディティ化(日用品化)と表現されることもあります。

コモディティ、つまり日用品とは、歯ブラシや石鹸などを思い浮かべてもらえればよいでしょう。

簡単に変えがきくもので、安ければ安いほどいいというようなものです。

コモデティになってしまうと、値段競争の波に飲み込まれてしまうため、高値で取引されることはありません。

どんな資格であっても、医師のように狭き門でなければ、コモディティ化は進みます。

現在では貴重な存在であったとして、資格に数の制限がなければ、コモディティ化は進みます。

認定理学療法士や専門理学療法士も同様です。

そうなれば、どんなに時間をかけて取得した資格であっても、高い値段がつくことはないということです。

もはや趣味のレベル

国家資格の上に成り立つ認定理学療法士や専門理学療法士であればともかく、民間の資格においてはどうでしょうか?

もはや、希少性は殆どないといっても過言ではありません。

そのような要素は、自分の勤勉さを表す以外の価値を持っているのでしょうか?

転職や昇給に有利という理由で、資格の取得を目指すのは、自分の時間やお金を無駄にしているように思えます。

初期投資分を回収するのは、非常に困難です。

資格の取得は、勉強する過程で生まれる、新しい知見やスキルなどに求めるほうが回収しやすいです。

お金のための資格勉強は辞めましょう。

自分のスキルを伸ばすために、趣味に取り組むようなスタンスで臨むほうが楽しく、有意義な時間にできるのではないでしょうか?

経験やスキルはテストで計れない

資格で収入を上げるのは現実的ではありません。

資格による手当は、それまでに費やした時間やお金に対して支払われている程度です。

そもそも、資格を持っていることがスタートラインになってしまうので、それだけでは価値にはなりえません。

むしろ、資格では数値化できない、その人独自の経験やスキルを伸ばしていくほうが望ましいでしょう。

なぜなら、数値化できるような能力は、今後別のものに置き換えられる可能性が非常に高いからです。

テストで、高得点を取るのはAIで十分です。

数値化できないところを伸ばしても、評価しにくいところはあるでしょう。

しかし、対人スキルや、集客力、関係者との良好な関係性の構築などは、仕事を勧めていく上で必要不可欠です。

テストで図ることのできない能力を伸ばしていくことこそが、今後コモディティ化しないためにも必要な能力と言えるでしょう。

資格は楽にしてくれない

資格という枠にはめられた時点で、一部を除いて、競争力を失います。

希少性とは定量化が難しいものです。

現在の仕事が、国家資格を取得したとこでえられた人もいるでしょう。

その成功パターンから、いい仕事につくためには資格をもっと取得する必要があると考える人もいるかも知れません。

思い返してみてほしいです。

理学療法士という資格を取得する前は、その資格を取得することで、明るい未来が約束されていたはずです。

現在はどうですか?

資格自体は、自分の未来を保証してくれることはないはずです。

そのことを体験した上で、さらに亜別の資格を目指すことにどのような目標があるのでしょうか?

同じことを繰り返している人もいるのかと思います。

自分なりに意味を見出せているのであれば、特に言うこともありません。

そうでなければ、自分の進路を見つめ直し、本当に自分の時間やお金を使うべきところはどこなのかを考えてみましょう。

まとめ

資格の希少性はほとんどのものは約束されたものではない。

昔は希少だったものが、現在では当たり前になり、また新しい資格が生まれる。

資格取得を目標にしてはいけない。

過去の成功法則が今も当てはまるとは限らない。