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世の中

なぜ、頑張っても2500円しか昇給しないのか

自分より努力していない、会社に貢献していない先輩のほうが、多くの給料をもらっているなんておかしい!

そのように考えている人は多いです。

おまけに自分の給料の昇給額は微々たるものです。

愚痴の1つや2つ出るのは仕方がないかもしれませんね。

中には直接、上司に文句を言いに行く人もいるかも知れません。

そのような人は、ひとまず給料の正体を知りましょう。

給料とは「労働力再生産のための経費」です。

この考えを理解できるように解説していきます。

頑張り損と感じている人へ

自分は頑張っているのに、評価されないと感じている人は多いです。

昇給額は、頑張った自分も、仕事のできないあの人も、変わらないなんておかしい。

本来ならば頑張った自分こそ、もっと評価されるべき。

多くの人はそのように考えています。

その人達に共通の価値観として、仕事をがんばった分だけ待遇が改善されるべき、という考えがあります。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

だとすれば、あなたは会社と契約する時にサインした契約書に、具体的な成果とそれに伴うインセンティブが記載されているのかを確認しているはずです。

契約書に記載されていますか?

おそらく契約書には、週に5日間、一ヶ月働いたら、30万円の給料を支給すると言うような形で書いてあるはずです。

つまり、契約書にはあなたの時間をいくらで購入するという取り決めしか書いてありません。

同じ時間でも、大きな成果を上げる人もいれば、少ない成果に留まる人もいるでしょう。

しかし、取り決めているのは、一定の時間を働いたら給料を支給するということなのです。

もし、成果の分だけ支給されるのであれば、成果を上げることができない時期は、給料が安くなっているはずです。

にもかかわらず、毎月一定の金額が振り込まれることに関しては、疑問を持たない人が大半です。

給料とは労働力再生産のための経費

給料というものがどのように決められているのかということについて考えていきましょう。

医療、介護の業界は人件費がかかるといいます。

なので、売上の70%くらいは人件費としての経費がかかると言われています。

その話を聞いて、だったら、売上の70%が給料として支払われるべきと考える人もいるのではないでしょうか。

それは、はっきりいって誤りです。

給料は、あなたがどれほど売上に貢献したのかによって規定されるものではありません。

多くの人はそこに勘違いを抱えています。

そのために、抱える必要のない不満を抱えてしまうことになります。

それでは、給料とはどのようにして規定されるのでしょうか?

結論から言いますと、給料とは労働力再生産のための経費です。

この言葉だけでピンときますか?

もう少し噛み砕いて解説していきましょう。

給料とは、1日8時間、月にしておおよそ20日間働くことにより支払われます。

つまり、私達は自分の時間を給料と交換しているのです。

その時間を生み出すためにかかるお金を、会社は支給しているのです。

毎日元気に会社に出社するためには、食べ物や衣服が必要となります。

当然、睡眠で回復することになるので、住む場所も必要になります。

汚かったり、臭いと仕事がはかどりませんので、身の回りを清潔にする金額も含まれます。

一ヶ月も働いたら、ストレスを解消する必要もあるので、ストレス解消のための遊ぶためのお金も必要になります。

勉強が必要な仕事であれば、参考書を買ったり、勉強会に参加するためのお金もかかります。

それらすべての金額を働くための経費と考え、会社は支給しているのです。

なので経費は、みんな同じくらいかかります。

売上をたくさん上げる人のほうが、食事が多く必要だったり、お家が2つ必要になることはありませんからね。

人が一人、生活するのに必要な金額は変わりません。

なので、頑張った人に多く給料が支払われるということも、基本的にはありません。

先輩が自分よりも多い経費を支給されているのは、家族が増えることを見越して、その分の経費を会社から支給されているのに過ぎません。

普通に使うと残らない

経費とはかかる分だけ支給されるものです。

なので、貯金の分のお金を会社は社員に支払う必要はないのです。

そうです。

支給された給料をそのまま使ってしまうと、手元には何も残りません

なぜかというと、それはあくまで労働力を回復させるために必要な経費ですから。

収入が増えれば、貯金ができるようになると考えている人もいるかも知れません。

実際にはそれは誤りです。

収入が増えれば増えた分だけ、たくさんのストレスを受けることになります。

昇進して管理職になったりすると、必要以上のストレスを受けることすらあります。

たくさんのストレスを受けた体を回復させるためには、たくさんのお金を使うことになります。

高給取りの人は生活が派手だったりしますが、それだけ受けるストレスが大きく、多くのお金を使う必要があります。

結果、貯金できるほどの手残りはなくなってしまいます

「いやいや、ボクは寝ていればストレス発散できるからそんなにお金はかからないよ。」

そのような人もいると思います。

現状では、そのような人はお金が余り、貯金をしたり好きなものを余分に買うことができたりします。

一方で、ストレス発散のためのお金がぜんぜん足りないという人もいるはずです。

そのような人は、借金が増えていくか健康が損なわれているかのどちらかです。

働いているのに、マイナス収支の状態と言ってもいいかもしれません。

あなたのお金の使い方に問題がないのであれば、今すぐ転職をおすすめします。

個人に合わせて金額を決めることは実質不可能ですので、業界の平均値をみたり、今までの社員をみたりしながら、社員が辞めない程度に、そして余裕を与えないくらいの給料を会社は支給しているのです。

お金を残すためにできること

なので、給料は普通にしていたら残らないようにできています

一生懸命働いても、全然前に進んでいない状態と言いかえることもできるかもしれません。このあたりの話は「働き方の損益分岐点」という書籍に、より詳しく書かれていますので、興味のある人は参考にしてみてください。

それでは、どうすれば私達は、余裕を持って生活することができるのでしょうか。

そのままでは、収支トントンの生活が続くだけで、豊かにはなれません。

これに対する対策は2通りあります。

1つは労働力をセーブする方法。

もう1つは、副業を始めることです。

労働力をセーブする

これは、単に自分の仕事を減らすことです。

会社で仕事をしていると、必要以上に自分の精神力を減らす出来事があると思います。

中には、やってもやらなくてもいいような仕事もあるのでないでしょうか。

そのようなものをバッサリと切り捨てます。

そうすることで、仕事を終わらせても、体力が少し余っている状態になるはずです。

そうすれば、比較的お金が溜まりやすい状態になるはずです。

副業を始める

これは、労働力をセーブすることと合わせて行うといいでしょう。

できるだけ、会社の業務を早く終わらせて、自分の副業に時間をかけます。

自分の副業を始めることに抵抗を感じている人は、同じ戦略で残業をしている人もいるはずです。

普通の勤務時間で手を抜いて、たくさん残業をしている人は合理的な選択をしているということもできます。

おそらく同僚からの受けは悪くなるはずですが、その人にとってはそうするより他ならないのです。

個人のスキル

労働力を余らせたり、副業を始めたりできれば、お金を貯めることははかどるはずです。

その先の段階では、お金の勉強も必要だと思います。

知恵がなければ真面目に働いても豊かになれない!?【お金の教育】

労働力を余らせるにしろ、副業を始めるにしろ、勘違いしてはいけないのは、今の仕事の手を抜いていいということではありません。

今の仕事に習熟し、同じことを短い時間や少ないストレスで行えることを目指しましょう。

仕事に手を抜く癖をつけることは、自分にとってマイナスにしか働きません。

手を抜くのではなく、頭を使って効率化できるようになっていきましょう。

まとめ

給料が増えたとしても、その分、経費がかかるので給料は自分の生活を豊かにはしてくれない。

お金の余裕が生まれないような仕組みになっているため、お金を余らせるためには、努力や工夫が必要となる。

昇進し給料が上がるよりも、慣れた環境で仕事を続けることや、副業を始めるほうがお金を余らせることができる。

会社員の給料の仕組みを理解し、適切な対処をしていきましょう。

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引用文献・書籍

小暮太一:働き方の損益分岐点