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療法士

理学療法士がネットワークビジネスにハマる訳~思考停止の末路~

ネットワークビジネスのイメージ

ネットワークビジネスに関する注意喚起が協会から出ています。

ネットワークビジネスとはどのようなものなのか。

挑戦することで何が得られ、何を失うのか。

人にもよりますが、自分で考える力を失います。

思考停止になった先にどのような末路があるのかを考えてみました。

ネットワークビジネスを賛美する記事も書いておりますので、こちらの記事も参考にしてみてください。

理学療法士こそネットワークビジネスをやるべき理由~病院の外の世界を知る~

ネットワークビジネスが療法士の間ではびこっている

日本理学療法士協会から、ネットワークビジネスに関する注意喚起という資料がでています。

協会から注意喚起をなさねければならないほど、ネットワークビジネスの悪評が噴出しているのです。

資料の中でも、ネットワークビジネス自体に違法性はないと解説されています。

実際にネットワークビジネスやマルチ商法は違法性はないのですが、資料に載っている通り、そのやり口にはモラルの欠如が含まれるものがほとんどです。

勧誘の手段として、理学療法士は将来的に収入の増加が見込めないという話はよく聞きます。

その結果、別にお金を稼ぐ手段として、ネットワークビジネスというものに勧誘するのです。

ビジネスモデルが破綻している

ネットワークビジネス自体は、たしかにれっきとしたビジネスです。

しかし、深く考えてみるとその論理は破綻しているのがわかります。

例えば、療法士のなかで

流行しているものに、入会の要件として、数十万円する電気治療の機械を購入させられるものがあります。

入会の要件として、必要もない電気治療の機械を買うことになるというのは、冷静に考えるとおかしいです。

しかし、会員のみなさんが全員購入しているので、そんなものかなと思ってしまうのでしょうか。

そして、新入会者の支払った金額は親ネズミに吸い上げられていきます。

ピラミット上に会員が増えていき、自分が上の階に登っていけたら、それなりに甘い蜜を吸うこともできます。

しかし、支払った金額を回収するまでには、かなりの人数を勧誘しなくてはなりません。

たいして、必要でもない機械を売りつける行為をすることにもリスクは大きいです。

そして、拡大してしまった、ネットワークビジネスにはもはや自分が上の階層に上り詰めるのは難しいです。

上の階層ほど、すでに席が埋まっており、今の上の立場の人と同じ立ち位置に上り詰めるには、その人と同じ成果では不十分です。

会社の役職に人数が限られているのと同じ理由です。

ナニワ金融道」という漫画でも、ネットワークビジネスについて解説されています。

この漫画で、ネットワークビジネスとは人間関係を金に変えるビジネスだと解説されています。

そして、永遠には続かず、ある程度会員が増えてきたら新しい商品を開発して、再度ネットワークビジネスを始めます。

一度築いた人間関係があるので、前回と同じような要領で、新しい商品を売り始めるのです。

ネットワークビジネスをはじめる源流に近い人達は、甘い蜜が吸えるかもしれません。

しかし、それ以下の人間は何度も新しい商品を買う羽目になり、その購入費用がお金をうばっていくだけで終わってしまいます。

なぜ医療従事者はカモられるのか

リハビリのイメージ

もう一点考えてほしい点があります。

ネットワークビジネスの勧誘の口実に、「医療従事者が多い」という説明があります。

これは、医療従事者がたくさんいるから安心だよ、というような意味合いがあるのですが、これは医療従事者がカモになりやすいという意味と同義だと思います。

なぜ、カモになってしまうのか。

医療従事者の頭が悪いというのも理由の一つかもしれません。

それよりも、大きな要因として考えられるのは、医療の世界が人から考える力を奪い、言われたことを素直に信じてしまう人が多いのが要因かもしれません。

病院という閉塞された空間がそのような人を増やしてしまうのか、暇になった時間が多いのか、それとも支払われる給与が労力に見合っていないからなのかはわかりませんが、医療従事者はカモです。

自分の頭で考える能力の欠如

医療従事者は、基準をもとに判断することを覚えます。

たとえば、検査の数値が高ければ医者に報告する。

血圧が180を超えたら休憩を入れる。

何かおきたときに、どのように対応するのかはおおむね決まっています。

解決する方法は、文献を調べるという方法を取ることが多いです。

問題に向き合ったときに、答えを探すという習慣が身についているのです。

調べてわからなければ、職場の先輩に教えてもらうというのが、医療職の基本的な対応だと思います。

職場の先輩は信頼の置ける人ですからね。

しかし、将来への不安という答えのない問題に直面したときに、どうすればいいのかわからなくなってしまいます。

調べても当然わかりません。

調べれば調べるほど、将来への不安は高まります。

その結果、答えを知ってるっぽい人の言うことを鵜呑みにしてしまうのでしょう。

自分で物事を考える力が足りていないのだと思います。

得られるものよりも失うもののほうが大きい

ネットワークビジネスに挑戦することで得られるものもあるでしょう。

しかし、同じように失うものもあるのです。

投資と回収というような視点で考えてみてください。

回収のことばかりに目が向くかもしれませんが、何を投資しなくてはならないのかを考えましょう。

先程も述べましたが、ネットワークビジネスは人間関係を金に変えるビジネスです。

なので、健全な人間関係というものが奪われます。

あなたの周りの人間は、金で結ばれるようになります。

金がなくなったとき、ネットワークビジネスから足を洗ったときにはその縁は途切れます。

人が大切」と語る人も多いですが、それがどのような意味合いで語られているのか考えてみましょう。

そして、もう一点失うものがあります。

俺は自分の頭で思考する能力です。

上から言われたことをいやいややっている人が多いです。

本当は嫌なのに、その環状に目をつむり思考停止にして、勧誘を続けています。

割り切ってできる人であればいいのかもしれませんが、思慮の及ばない人は、ただただ考える力を奪われていきます。

やるかどうかは自分で決める

仲間のイメージ写真

ここまで、ネットワークビジネスについてのデメリットを述べてきました。

個人的には、人を思考停止の状態にしてしまうネットワークビジネスというビジネスモデルが恐ろしくもあります。

私は、ネットワークビジネスに取り組んでいる知人に反論したときに、人前で罵倒された経験があります。

なぜ、その人は罵倒しなくてはならなかったのでしょうか。

その人自身が無理やり信じているからだと思います。

自己欺瞞を抱えている人は、議論ができずに、感情的に押さえつけることしかできないのです。

ネットワークビジネスに取り組むメリットもたしかにあります。

重要なのは、メリットとデメリットを照らし合わせて自己責任で取り組む姿勢だと思います。

誰かの責任にしなければ、そしてその結果を受け止める覚悟があるのであれば、どうするかは自由にすればいいと思います。

個人的には、ネットワークビジネスに取り組む人には近づいてほしくはないですが。

まとめ

理学療法士の中ではネットワークビジネスが増加している。

背景として、医療従事者の思考能力の低下が考えられる。

思考停止でその世界に飛び込んだ結果、自分が何を失うのかを受け止めきれない。

考える力のある人以外は挑戦はおすすめしません。

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引用文献・書籍

青木雄二:ナニワ金融道