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「人が大切」と語る人はどのような意味合いでそれを語っているのか

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「何が成功の要因ですか?」

「人でしょ」

その言葉を、ネットワークビジネスをやっている人間から聞いたときに、なんとも言われぬ違和感を感じました。

本当にあなたは人を大切にしていますか?

そのような言葉が喉まででかかりましたが、相手の勢いに負けて、何も言うことができませんでいた。

言葉だけを使う人には矛盾を感じる

成功者と呼ばれる人たちが、「人」が大切と語っているのを耳にします。

その言葉を聞いたときには、深い感動や納得の感情が生じます。

しかし、何者でもない人が同じような言葉を語ったとしても、感情が動かされることもなく、むしろ違和感を感じます。

なぜ、そのような感情が訪れるのでしょうか?

同じ言葉を語っていても、これほど結果が変わるのかと不思議に感じました。

その原因を考えたとき、その言葉を語る人自身が、心から「人が大切」だと実感できてないのではないかと感じました。

自分自身が理解できていないことを人に語るということが、誠実さに欠く行為であり、人を大切にしていない行動といえるのかもしれません。

その時は、その人自身の語る言葉の内容と、実行している内容に矛盾が生じていました。

正しい主張は思考停止に陥るわな

誰が語るかが問題

この場合は、自分では理解できていない人が、いい言葉を語っていることが問題です。

誠実さを伴っていれば、他人の言葉として紹介するほうがいいはずです。

経験を伴う言葉でなくては、人を納得させることは難しいでしょう。

政治家の小泉進次郎さんは、

「言葉に体温と重さをこめる事が重要」と語っていました。

体温とは、自身の熱量であり、重さとは経験値だと私は解釈しています。

「人が大切」という言葉の持つ重さに、その人自身の経験値が伴わないときに、問題が生じます。

言葉の意味よりも、その人の経験値が重要になるのです。

やはり、人が大切だと感じることができるのは、特別な立場にいる人ではないかと思います。

「人」自体は負債である

「会社の資産は人である」という言葉もよく聞きます。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

私は、人自体は負債であると考えています。

人が負債という考えに違和感を感じる方もいると思いますので、解説していきます。

まず、負債というものをどのように捉えるかが重要となります。

負債とは、お金を奪っていくもの。

資産とは、お金を生み出すものと考えてもらえればいいと思います。

イキった人間の中には、「人脈は資産だから」と語る人はいますが、そのような人は資産としての恩恵を受け取れているのか非常に疑問です。お金持ちの与沢翼さんは、著書のなかで人間関係は負債であるとバッサリ切っています。

人脈を構築するのにも、維持するのにも一定のお金がかかります。

増やすだけ増やした人脈が、自分やお金や時間を奪っていくと考えたときに、それは負債であると言い切っています。

確かにその通りなのですが、本にはっきり書いていたので驚きました。

興味のある方は目次を見てみてください。

そもそも自分自身が負債であるのです。

腹も減れば、眠くもなる。

住むための家も必要だし、衣類も必要です。

生きているだけで金がかかります。

そのような意味では、人は負債となります。

しかし、お金を稼ぐのも人です。

お金を稼ぐのは、人が生み出す労働力です。

黙っていては、ただの負債ですが、労働力として機能させると資産になります。

そのような意味で考えると、自分自身という負債を自分の労働力を使って養っていかなくてはならないのです。

会社の「人」も基本的には負債です。

確実に人件費を食いつぶしていきます。

そこにビジネスモデルが効果的に組まれたときに、はじめて人が資産として機能するのです。

ただの人は負債でしかありません。

会社や組織の中での役割があってはじめて、資産となるのだと思います。

複数の意味を有する

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そもそも「人が大切」というような言葉には様々な意味合いが含まれていると思います。

その言葉の意味だけではなく、どのような狙いがあってそのような言葉を語るのかを考えていくのが良いでしょう。

その言葉には、関係性を重視する意味合いと、役割を重視する意味合いがあると考えています。

成功者の語るものは、役割を重視していると考えています。

歯車としての人です。

人の存在を能力や役割で捉え、その人が満足して働けるように、立場や関係性を最適化するという意味合いです。

役割を気持ちよく果たしてくれるように、相手の性格をふまえて、その人がよろこぶような言葉をかけたり、餌を与えたりします。

「人が大切」と語ることで、自分の部下や従業員に、あなたのことを大切に考えていますよというメッセージを送っているわけです。

そこには、経営者の感情や思いは必要ありません。

本音は、やめたら新しい人を雇えばいいと考えていながら、建前で「人は大切」と語っているのです。

経営者がこのように語りながら、実際には粗悪な労働環境というケースもあります。

このときの狙いは、「人が大切」と語ることで、大切にされたいと考えている人を集めることであったり、労働環境からは満たされない欲求を満たすことではないでしょうか。

つまり、言葉で語ることに意味があるのであり、実際にそのように思っていなくてもいいのです。

人間関係こそ幸せにつながる

もう一方の、人間関係が大切という考えについても理解を深めていきましょう。

こちらは、家族が大切と言うような言葉の意味に近いです。

もしくは、友達が大切というような意味合いでもあります。

役割や能力よりも、自分との関係性を重視します。

先程は、自分が存在しなくても成立する意味合いでしたが、この場合では自分の存在があったときに初めて成立します。

この場合は、本当に相手のことを大切に感じています。

成人の幸福に関する研究で、非常に興味深いものがあります。

研究の結果自体も非常に興味深いものですが、それよりも研究のデザインに驚かされます。

その研究は、ハーバード・メディカル・スクールのロバート・ウォールデンガー教授がTEDで語ってくれていますので、動画も是非見ていただきたいです。

その研究は1938年に始まり、現在も続いています。

ハーバード大学2年生の男子学生と、ボストンの極貧環境で育った少年たちの追跡調査をしています。

4代目の研究責任者であるロバート教授によると、何よりも人間関係であることが明らかになりました。

「人が大切」という言葉は様々な文脈で用いることが可能です。

その言葉を、自分の幸せのために用いるとすれば、自分と周りの人を両方大切にする必要があります。

まとめ

成功者の語る「人が大切」という言葉は、ビジネスモデルに命を吹き込むのは人間であり、そこで重視されるのは人の能力や役割です。

一方、別の文脈で語る「人が大切」という意味合いは、自分を含めた周囲の人のことです。

ここでは、人と人との関係性を重視しています。

言葉は同じでも、意味合いは異なります。

もし周りに、「人が大切」と語る人がいたら、どっちの意味合いで使っているのか聞いてみてはいかがでしょうか?